アパート経営は、仮に不動産を担保にした融資を受けたとしても、金利が生命線です。
無理のない返済・完済のための現実についてお話ししましょう。
◇貸出金利は低いほど経営を楽にする。
ご質問では「年率5.0%で不動産を担保に融資を受ける」というお話しですが、銀行やビジネスローン、ノンバンク系の不動産担保ローンをみてみると、2.8%などという貸出金利の商品があり、低金利では1.3%という商品もあります。
それにくらべると5.0%というのはかなり高いほうです。
特別な事情があってそこの機関からしか融資が受けられないというなら仕方ありませんが、金利は0.1%の高低が大事になります。
できる限り安い金利で不動産を担保にしローンを組むべきです。
◇長期の返済のあいだに新たな借入れも。
不動産を担保にした融資の場合、融資額が大きいので20年~30年という長期で、融資してもらったお金を返済する必要があります。
30年のあいだには、3回程度のアパートの補修が必要であり、場合によってはこの資金も融資で賄う必要がでてきます。
空室の穴埋めで出費もかさみ、手元に残る現金は先細りしていくのが現実です。
初めてアパート経営されるという方は経験者の話を参考に現実的な借入れを行ってください。
◇年率5.0%では、30年間の長期返済計画は成り立ちません。
少なくても2%台の融資を探し、できるだけ短期に返済し終えるようにしましょう。
繰上返済という手もあります。
繰上返済は本当に得なのか?[http://news.livedoor.com/article/detail/12835215/]
アパート経営では、アパートの老朽化が早いのでそれを計算に入れる必要があります。
30年ではなく20年で融資分を完済できるように計画すれば、安全性は高まります。
融資額は少なく、金利は低くというのが融資を受ける際の鉄則です。